パンは小麦粉に水・食塩を加えて、イースト菌などで発酵させてから焼き上げたものです。パンの主原料である小麦の栽培は今から6000年ほど前にメソポタミアで始まり、メソポタミアの人々はパンの原型ともいえる小麦と水をこねて焼いただけの無発酵パンを食べていました。現在のようなふっくらとした発酵パンは、古代エジプトに伝わった無発酵パンが放置され、雑菌(酵母菌)によって発酵したという偶然からできたといわれています。(どこか日本の納豆に似ていますね。)
その後パンは、エジプトからギリシャを経てローマ帝国に伝わりました。ローマ帝国時代にパンを作る技術は完成したといわれています。現在ではヨーロッパそれぞれの国の特徴を生かした、プレッツェル、フランスパン、クロワッサン、ベーグル、パニーニなど、さまざまなパンが生み出されています。
日本には、戦国時代にポルトガル人によって伝えられたとされ、鎖国の影響もあり、長崎などで細々と作られていました。鎖国が解かれると横浜・神戸の港町を中心にパン作りが広がり、木村安兵衛が現在の木村屋の前身である文英堂というパン屋を開業。1875年に日本独特のあんぱんが発売され人気商品になりました。その後も、食パン、ジャムパン、クリームパン、焼きそばパンなど色々な種類のパンが発売され、現在ではすっかりおなじみのパンが定着しました。
パンは主食として利用されるだけでなく、おかずを作る材料としても、なくてはならないものになりました。ハンバーグのつなぎ、とんかつ、コロッケの衣などに使われるパン粉です。
お店で見かけるパン粉には乾燥したものと生のものがあります。乾燥したパン粉を使用するとカリッとした食感、生のパン粉を使うとサクッとした食感が楽しめます。保存のきく乾燥パン粉でも、霧吹きなどで水をなじませると生パン粉に近い食感にすることができます。また、パン粉の粒が粗いほどフライにボリュームが出てさくさくとした食感になり、とんかつによく合います。逆にコロッケなどには目が細かいほうが向いています。
パン粉は素材を生かす大事な役目を果たしています。普段はとんかつとコロッケは同じパン粉という方も、たまには用途に合わせてパン粉を変えてみてはいかがでしょう。いつもの料理が意外と違った食感や味で楽しめるかもしれません。 |