ひじきは昆布・わかめと並んで、日本で古くから食べられてきた海藻です。歴史は古く、各地の貝塚や遺跡からひじきが発見されたことから、縄文時代にはすでに食べられていたと考えられています。また、平安時代に書かれた、「伊勢物語」にひじきが登場します。伊勢物語第三段に「思ひあらば葎(むぐら)の宿に寝もしなんひじきものには袖をしつつも」という句があります。男が恋をした女に、当時、貴重であったひじき藻を贈り愛情を伝えたとされています。
そんな日本古来から大切に食べられてきたひじきですが、食べられつづけられている理由として、高い栄養成分があげられます。日本の国土はカルシウム質がとても少なく、水や農作物だけでは充分なカルシウムを補給することが出来ませんでした。そこで、昔の人は海産物からカルシウム不足を補っていました。しかし、内陸部では新鮮な海産物の入手が難しく、保存や運搬に適したひじきが食べられるようになったといわれています。
実際、ひじきはカルシウム、マグネシウム、鉄などのミネラルがとても豊富です。特に、カルシウム(生ひじき100g中に1400mg)とマグネシウム(生ひじき100g中に620mg)のバランスは理想的です。カルシウムとマグネシウムは摂取量が2:1の比率だと、もっとも吸収率が良いからです。また、ひじきは食物繊維が豊富に含まれています。食物繊維には便秘を解消することで、肥満や生活習慣病を予防する効果があります。鉄分の補給も兼ねて、成長期のお子様にオススメの食材といえます。
ひじきは全長20〜100mにもなり、主に太平洋岸の外海に面した岩礁地帯に分布しています。収穫したひじきは黒色ではなく、明るい赤茶色をしています。5分くらい煮ると緑色になり、それから叙々に黒くなっていき、煮あがるころには少し紫がかった黒色になります。煮あがったひじきは3〜4日ほど天日で干せば、乾燥ひじきができあがります。乾燥ひじきを水で戻すと時間がかかり面倒だと感じるときは、40〜50℃までのお湯に浸すと2〜3分で戻すことができます。ただし、お湯の温度が高すぎると栄養分が流出してしまうので注意しましょう。戻したひじきは、豆類や肉・魚などのたんぱく質とビタミンC豊富な野菜と組み合わせて料理をすると、ひじきのカルシウムや鉄の吸収率が良くなります。
イシイの「ひじきと枝豆のサラダ」は野菜や豆がたくさん入った和風サラダです。是非、日本古来から食べられつづけている、ひじきのおいしさを感じてみてはいかがでしょうか!
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