ウスターソースの発祥の地はイギリスのウスター市。
19世紀の始め、市内に住む主婦が余った野菜の切れ端や果物の皮をスパイスや塩・酢と一緒に壷に入れておいたところ、数年後、熟成された芳香なソースになっていた!
など、誕生説はさまざまですが日本にやってきたのは江戸時代。
しかし、しょうゆやみそなどの旨みのある味になじみが深い日本人にとって、アンチョビなどを原料とするイギリスのウスターソースは、風味や辛みが強すぎると不評で、なかなか普及しませんでした。
その後、大正時代に入ると、コロッケやとんかつが庶民の味になり、日本人の味覚にあった、野菜・果物ベースのマイルドなウスターソースの開発が進みました。
現代では、そのままかけるだけではなく、下味や隠し味、炒め物から焼き物まで幅広く利用され、さらに、「お好み焼きソース」「焼そばソース」といった用途別のソースも登場しています。
ウスターソースのいろいろ
ウスターソースは野菜や果実由来の食物繊維がどれだけ含まれているかによって3つに分けられます。(さらに特級と標準に分けられますが、ここでは特級の基準を紹介しています。)
- ウスターソース
- 野菜や果実の含有率が10〜15%で、不溶性固形分をほとんど含まない。
粘度が低く、さらりとした辛口が特徴のソース。
とんかつなどの揚げ物料理と相性がよく、料理に風味を加えたい時にプラスしてもよい。
- 濃厚ソース
- 野菜や果実の含有率が20%以上で、不溶性固形分を多く含む。
果実類を多く使っているため、とろりと甘くソフトな風味のソース。
「お好み焼きソース」も濃厚ソースの仲間。
- 中濃ソース
- ウスターと濃厚の中間で、甘くソフトな風味とピリッとした辛みをあわせ持つソース。
野菜や果実の含有率が15〜20%で、不溶性固形分を含む。
煮込み料理や肉の下味に適している。
その粘度や風味を調整することによって、バリエーションが生まれるウスターソース。さらに各地で独自の風味をもつ「地ソース」も生まれているようです。例えば、神戸には酸味を押さえて、甘みと香辛料を少し強くした「バラソース」があります。お出かけの際には地域の地ソースをお試しになってみてはいかがでしょうか?
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