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れんこんは縁起が良いだけではありません

れんこんといえば、蓮。蓮は仏教と深いつながりがあり、蓮の花はお釈迦様の誕生を告げて咲いたもの。蓮池は極楽浄土を意味していたといわれています。日本へは奈良時代に仏教とともに伝えられ、「花たく」がハチの巣に似ていることから「はちす」と呼ばれました。始めは鑑賞用でしたが、鎌倉時代以降食用となりました。現在でも観賞用に花を楽しむ国が多く、なんと根の部分「れんこん」を好んでいただくのは、中国と日本だけとされています。また、強い生命力の持ち主でもある蓮は、1951年に千葉で発見された2000年前の蓮の実を植えたところ、花が咲いたという驚きのエピソードを持っています。

れんこん見通しが良く縁起物とされるれんこんのその穴は、通気孔としての重要な役割があります。水生植物である蓮には空気を運ぶ通気孔が発達し、花、葉、茎など全ての部分に貫通した数本の穴がれんこんまで連結しています。れんこんは地中でいくつもの節がつながった状態で伸びていて、農家の方によると先端の節が一番美味しいとのこと。店頭ではお目にかかれないのが残念ですね。れんこん畑のれんこんは土から鉄分を吸収し、多少黒ずんでいます。これを「しぶ」といいます。売られているれんこんは「しぶ」の見た目の悪さから「しぶ抜き」という作業が行われ、黒ずみを取ってあります。(農家の方によると「しぶ」は残っているほうが美味しいのだそうです。)

切った時にヌッーと引く糸はれんこんに含まれるムチン。胃腸を保護したり、滋養強壮に効果を発揮してくれます。また、疲労回復、美白効果など、夏の疲れを癒してくれるビタミンCは100gで1日に必要な量をまかなえるほど。その他、ビタミンB12、鉄分は貧血予防に、食物繊維は便秘解消、動脈硬化、高血圧予防など・・現代人にうれしい栄養素がいっぱいです。

表面につやがあり、ふっくらとして太いものがおいしいとされます。タンニンを含むので、空気に触れると黒ずんできます。切ったらすぐに酢水につけ、下ゆでする時も酢を加えると白く仕上がります。和洋中、炒める、煮る、揚げる、サラダにと料理法も様々に楽しめる万能選手です。

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