張先生の食材メモ 中医学を元に健康に良い食材の食べ方、選び方などをさまざまな観点からご紹介します。
栗
栗イメージ
ブナ科クリ属
アジア、欧州、北米に広く分布。
日本では縄文時代の遺跡からも発掘されるなど、古くは主食として。
栗の主成分は、糖質。中国栗は日本栗よりも小さく、甘みも強いのが特徴です。
天津甘栗で知られている中国栗は、可食部100グラムあたり約48グラムが糖分(しょ糖が多い)で225kcal。日本栗は約37グラムで164kcalとなっています。
日本栗のビタミンCは100グラム中、33ミリグラムと豊富。熱にも強いのでゆでても残ります。
栗のビタミンCは、デンプン質に包まれているので、加熱しても壊れにくい。それは熱が加わるとデンプンが糊のようになり、ビタミンCを閉じ込めるためです。
栗の渋皮には、ポリフェノールの一種、タンニンが含まれています。
消炎、収れん、止血作用があるタンニンは、ポリフェノールの一種。抗酸化作用があるから、赤ワインだけでなく、栗や野菜類からも摂りましょう。
栗にも食物繊維が豊富。不溶性、水溶性ともに、多く含まれています。
ゆでた状態の日本栗で、食物繊維の総量は100グラム中6.6グラムになります。腸内でのコレステロールの吸収を抑える働きがあります。
細胞内外の浸透圧を調整してナトリウムなど腎臓の老廃物の排泄を促進するカリウムを摂取できます。
カリウムは、利尿作用によって、むくみ、高血圧を防ぐ働きを持ちます。心臓と筋肉の機能を調整するため、脱力感があるときにはカリウム補給が大切。
脂質、ビタミンB1に加え、タンパク質には必須アミノ酸が豊富に含まれます。
タンパク質の栄養価を評価する「アミノ酸スコア」は64で、精白米とほぼ同等となっています。ちなみに、肉や魚のアミノ酸スコアは100です。
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張先生のプロフィール
張建偉
中国黒竜江中医薬大学助教授として教鞭をとるとともに、中医学と西洋医学による診療を行ってきました。中医食養薬膳学にも精通しており、1993年の来日後は日本中医食養学会、東京都栄養士学会、横浜薬膳研究会などで活躍しています。

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