つくる
2026.07.31

ミートボール覚醒の麻辣|甘さと向き合った2年、大人の“味変”へ

『ミートボール覚醒の麻辣』は、みなさまおなじみの『イシイのおべんとクンミートボール』特有の甘さと2年向き合った担当者が、大人が自分のために楽しむ“味変”にたどり着いた一品です。誕生の裏側を、開発を担当した顧客サービス部の恒屋さんに聞きました。

いつもの食卓に並ぶ、あの甘くて優しい味のミートボール。そこに、しびれる辛さの小袋がひとつ添えられる。私たち石井食品にとって、これは少し勇気のいる挑戦でした。「子供のお弁当の定番」に、なぜ大人のための辛さを重ねたのか。開発の道のりを一緒に辿っていきましょう。

目次

  • きっかけは「いつものミートボールを、味変で楽しんでほしい」
  • アラビアータから麻辣へ ―― 甘さと向き合った2年
  • 主役は「大人が、自分のために食べる」こと
  • 辛さは「選べる」―― 別添・後がけという設計
  • 恒屋さんの、おすすめの食べ方
  • これからの展開

きっかけは「いつものミートボールを、味変で楽しんでほしい」

『ミートボール覚醒の麻辣』は、今あるミートボールを“味変”で楽しんでもらう発想から始まりました。

――スパイスの味を痺れる辛さにしようと考えたきっかけは?

恒屋さん:もともとは、韓国のヤンニョムチキンのような味の甘辛い味のミートボールを新しい商品として出したいと考えていました。でも、味付けが新しい商品をイチから作るとなると工場の製造ラインを切り替えるなど越えなければならない壁がとても多かったです。それなら、いまある『イシイのおべんとクンミートボール』を活かし、スパイスを添えて“味変”で楽しんでいただこうと考えました。京都の甘利香辛食品さんと出会えたのも、そこからでした。

―― 開発はいつごろから?

恒屋さん:2024年9月頃ですね。かれこれ2年ほど開発にかけています。

アラビアータから麻辣へ ―― 甘さと向き合った2年

『イシイのおべんとクンミートボール』ならではの“甘み”をどう活かすかが、味づくり最大の壁でした。

―― 最初から麻辣だったのですか?

恒屋さん:いえ、実は最初はアラビアータで唐辛子とニンニクの味で作っていました。トマトに合うだろう、という考えで。ところが、『イシイのおべんとクンミートボール』のトマトソースは、良くも悪くも甘いのが特長です。世の中のトマト味は酸味が立っているものが多いのですが、うちは甘みが強い。その甘みとどう付き合うかに、ずいぶん苦労しました。

―― 甘みは抑えられましたか?

恒屋さん:アラビアータで5回、6回と作り直しても、『イシイのおべんとクンミートボール』らしい甘さがどうしても残るんです。ニンニクや唐辛子を足しても改善されない。悩んでいたとき、スパイス会社の開発の方が「麻辣のほうが合うのでは」と提案してくださって。試してみると、甘さを引き立てながら大人の味へ変化する。ここだ、と思いました。

―― 中華を意識して、だったのでしょうか?

恒屋さん:最初から中華を狙ったわけではないんです。ただ、たどり着いてみると、これは石井食品が積み重ねてきた“中華”だなと。そういう巡り合わせでした。

恒屋さんの言う“積み重ねてきた中華”には、確かな来歴があります。1974年に生まれた初代のミートボールは、実は、今のトマト味ではなく、中華風の甘酢あんをまとった肉だんごでした。当時の私たち石井食品は、玉香ソースや糖醋(とうず)ソースといった中華ソース、中華丼の素など、中華の味を数多く手がけていて――社長の智康さんが幼い頃、「うちは中華料理屋さんだ」と思っていたほどだったそうです。ミートボールが現在のトマト味へと姿を変えたのは、発売から5年後、1979年のことでした。

甘さと向き合った末に中華の麻辣へたどり着いた今回の一品は、いわば半世紀をかけて、原点へ里帰りしたのかもしれません。

1974年発売当初のミートボールパッケージ画像

主役は「大人が、自分のために食べる」こと

子供向けの定番だからこそ、大人が自分のために手に取れる商品を目指しました。

―― どんな味を目指したのですか?

恒屋さん:味の方向は、社長の智康さんから「回答はひとつでいい、恒屋さん自身の“こうしたい”を作ってみてほしい」と言われまして。だから、自分の家庭を基準にしました。子どもにはそのまま食べさせて、自分はお酒と一緒にどう楽しみたいか。そこを軸にしています。

―― お酒に合う、が入口なのですね。

恒屋さん:そうですね。後からじわじわ辛さが増してくる感じが好きです。いつものミートボールの味を知っているからこそ、“変化”の驚きが大きいんです。「これが、あのミートボール?」と思うくらい、表情が変わりますよ。

あの“しびれ”の正体は、麻辣に欠かせない花椒(かしょう)。唐辛子の辛さと、花椒のしびれ。ふたつが後から追いかけてくるのが、この一皿の余韻です。

辛さは「選べる」―― 別添・後がけという設計

スパイスをあえて別添にすることで、家族それぞれが辛さと量を選べるようにしました。

―― スパイスを混ぜ込まず、後がけの小袋にしたのはなぜですか?

恒屋さん:混ぜてしまうと、大人しか楽しめない商品になってしまう。だから、あえて別添の後がけにしました。子供はそのまま、大人は好みで追加、量も自分で調節できる。石井食品では初めての試みです。

―― 辛さの目安も付いていますね。

恒屋さん:どれくらい辛いのかは、お客様の目線でどうしても知りたいところ。辛さを数値で確かめたうえで、段階として表記しています。同じスパイスでも、少しかけるのと、たっぷりかけるのとでは、まったく表情が違うんですよ。

ミートボール覚醒の麻辣 盛り付けイメージ
ミートボール覚醒の麻辣 盛り付けイメージ

恒屋さんの、おすすめの食べ方

開発担当のいちばんのお気に入りは、思い切った“たっぷりがけ”でした。

―― いちばん好きな食べ方は?

恒屋さん:僕は、小袋を3つ全部かけます。それでも、食べられないほどの辛さにはならないんですよ。飲み物はレモンサワーを合わせるのが好きです。

これからの展開

覚醒の麻辣は一度きりではなく、これからも新しい味へと続いていきます。

―― 今後の展開は?

恒屋さん:今期のうちに第3弾まで出すつもりで、スパイスはもう作ってあります。ゆくゆくは、季節ごとに新しい味を届けていけたら。トマト味だけでなく、カレー味や照焼味、あっさり塩味のミートボールに合うスパイスも進めています。

―― 届けたいのは、どんな人でしょう。

恒屋さん:これまでミートボールにあまり触れてこなかった、若い世代の方にも。そして、子どものために買ってくださっているご家庭の、お父さんお母さん自身にも食べてほしい。ミートボールとの接点が、少しでも広がると嬉しいです。

  • 商品名:ミートボール覚醒の麻辣
  • 発売日:2026年8月1日より全国にて順次発売開始(一部地域を除く/数量限定、無くなり次第販売終了)
  • 希望小売価格:465円(税抜)
  • 内容量:363g 
    (ミートボール120g×3、麻辣スパイス1g×3)
  • 特長:1g小袋を3袋別添した後がけスパイス付き。かける量で辛さを「中辛(半袋)/辛口(1袋)/激辛(3袋)」の3段階に選べる、大人向けの“味変”ミートボール
  • 販売店
    • ドン・キホーテ※
    • フードマーケット マム※
    • アマノパークス※
    • いなげや※
    • スーパー三和※
    • エコス※
    • TAIRAYA※
    • カスミ※
    • 富士シティオ(FUJI)※
    • Y’smartワイズマート(シャポー市川、シャポー船橋、実籾、ペリエ稲毛海岸、行徳、大野、北綾瀬、高洲、平井、アトレ川崎)など

※ 一部店舗を除く