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2026.10.09

約50品種から、好みの梨を見つける|元パティシエが育てる美しい梨園

ラジオ「石井食品 presents おいしいの種」#23

毎週日曜日の朝、ラジオ番組「石井食品 presents おいしいの種」では食の楽しさと大切さをお届けしています。今回のゲストは、千葉県横芝光町(よこしばひかりまち)の「梨工房 城山みのり園」の實川勝之(じつかわ かつゆき)さん。元パティシエの實川勝之さんは、約50品種の梨を栽培しています。品種ごとの味わいと食べ比べの楽しさ、農業へ転身したきっかけを伺いました。

目次

・梨は300品種以上。城山みのり園では約50品種を栽培
・「幸水」と「夏ひかり」を食べ比べ
・パティシエから農家へ。きっかけは父のけが
・ケーキ店のショーケースのような梨園
・まとめ|食べ比べから広がる、梨と農業の楽しさ

ラジオ出演者

 

實川勝之(じつかわ かつゆき)

株式会社アグリスリー代表取締役。パティシエを経て実家の農園を継ぎ、2011年に同社を設立。千葉県横芝光町で米や梨、野菜を生産するほか、観光農園「梨工房 城山みのり園」の運営や加工品開発にも取り組む。千葉県農業協会会長でもあり、地域との連携を大切にしながら、農業の新たな可能性を広げている。

岩田 知佳(いわた ちか)

InterFM ラジオDJ。千葉県船橋市出身。石井食品・石井智康と同郷・同級生という縁から、ラジオ番組「石井食品 presents おいしいの種」のDJを務める。2児の母としての日常や、食と子育てにまつわるリアルな視点が持ち味で、ゲストから自然体の言葉を引き出す聞き上手。毎週日曜の朝、食を通じた温かい会話をリスナーに届けている。

石井 智康(いしい ともやす)

石井食品株式会社 代表取締役社長。千葉県船橋市出身。同世代の経営者や地域の仲間とのつながりを大切にし、食品業界の未来と食文化への貢献を発信し続けている。娘を育てるパパとしての顔も持ち、日々の食卓に寄り添う目線を経営にも番組にも活かしている。毎週日曜の朝、食の楽しさと大切さをリスナーへ届けるホストを務める。

梨は300品種以上。城山みのり園では約50品種を栽培

岩田さん:今週のゲストは、千葉県横芝光町で梨農家をされている、梨工房 城山みのり園の實川勝之さんです。今まさに梨の旬ですが、どんな梨を育てていますか? ※2026年9月6日(日)時点

實川さん:うちの特長は、梨の品種がとても多いことです。今の時期だと幸水や豊水が一般的ですが、城山みのり園では約50品種を育てています。

岩田さん:約50品種!そんなに多くの品種があるんですね。

石井:なぜ、そんなにつくっているんですか?

實川さん:わたしが梨農家を始めた時期が、周りよりも遅かったので、差別化をつくりたいという気持ちがありました。それに、自分でも食べてみたい、作ってみたいという興味本位があって増えていきました。

實川さん:梨の品種自体は、300品種以上あります。ただ、世に出て広く定着するのはごく一部です。国や県や種苗会社などで毎年開発をして、新しい品種が生まれていますが、なかなか定着しない世界でもあります。

「幸水」と「夏ひかり」を食べ比べ

岩田さん:今日は、今朝収穫した梨をお持ちいただきました。まずは「幸水(こうすい)」から。シャクシャクとして、とにかくみずみずしいですね。

實川さん:親しみのある味ですよね。次は「夏ひかり」です。まず食感の違いを感じてみてください。

岩立さん:本当だ! 少し軽い、サクッとした食感です。幸水とは全然違いますね。

石井:食べ比べが、面白いですね。

栽培された梨 (提供:梨工房 城山みのり園)

パティシエから農家へ。きっかけは父のけが

岩田さん:實川さんは、もともとパティシエだったそうですね。

實川さん:もともと料理をつくることが好きで、調理師学校の時にお菓子作りのクラブを選択したことをきっかけにケーキ屋で働いていました。ただパティシエ時代に、梨はほぼ扱っていませんでした。

岩田さん:衝撃!

實川さん:ケーキ屋目線だと、フルーツは飾りつけで使うことが多く、梨の場合は少し地味であまり飾りつけで使うことは少なかったですね。

岩田さん:そこから、パティシエをやめてまで梨農家さんになる経緯はなぜだったのですか?

實川さん:両親が、お米と野菜を中心につくっていました。そこで父がけがをしてしまったのがきっかけでした。

石井:どうゆう経緯から梨主体の生産になっていったのですか?

實川さん:市場では、よいものを作ってもなかなか利益に繋がらないことがあります。「豊作貧乏」という言葉があるように、よいものをつくったとしても、余れば安くなってしまうし、不足すれば高くなるという市場原理が、農業にもあります。自分で直販や価格を考えられる作物として、梨を選びました。

後に考案された梨のラムチーズケーキ (提供:コミュニティカフェ&農家のキッチンLABO Farm to…)

ケーキ店のショーケースのような梨園

石井:城山みのり園は、私も訪問したことがありますが、とても美しい梨園です。そういったコンセプトは創業当初からありましたか?

實川さん:自分が農業をするなら、きれいな仕事にしたいと思っていました。ケーキ店のショーケースには、きらびやかなケーキが並びます。それを梨園でも体現したかったんです。

岩田さん:植え方など工夫されているのでしょうか?

實川さん:植え方ももちろんありますが、管理作業に注力していますね。枝を等間隔に配置すると、実をつける枝が増えます。光の当たり方や風の通りも均一になり、収量と品質が安定しました。職人の1つ1つ手作りしているが、工業製品のように仕上がりになるようにコントロールしています。

石井:とてもクリエイティブですよね。どうゆう形で育て、誰に楽しんでもらうのかを考える必要があるし、それがビジネスとしての発展や様々な可能性がありますよね。

梨園の様子 (提供:梨工房 城山みのり園)

まとめ|食べ比べから広がる、梨と農業の楽しさ

約50品種を育て、食べ比べる楽しさを届ける城山みのり園。そこには、農業を始めた時期が周囲より遅かったからこそ生まれた発想と、パティシエとして培った見せ方への感覚がありました。枝を整えた美しい梨園は、見た目だけでなく、光の当たり方や風通しを均一にし、品質を安定させる工夫にもつながっています。

普段は幸水や豊水を選ぶことが多くても、直売所や旅先で知らない名前の梨に出会ったら、味や香り、食感の違いを楽しんでみる。そこから、梨の奥深さや、つくり手の仕事が少し身近に見えてくるかもしれません。

 

梨以外にも梨をつかった加工品や野菜・お米など旬の時期にあわせて鮮度高い農産物を取り揃えています。

通販サイトでお取り扱いしている加工品の例 (提供:株式会社アグリスリー)
※季節や時期により販売していない場合がございます。

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